スナーファーと呼ばれる雪上サーフィンの玩具が起原といわれるスノーボードも1998年の長野冬季オリンピックからアルペンスタイルの大回転競技やフリースタイルのハーフパイプが正式種目となってから急速に広まっているまだまだ新しいスポーツ。きちんとした知識と経験、マナーを守れば男性だけではなく子供から女性、家族でおもいっきり楽しめるスポーツです。 |
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一般的にスノーボードといえば日本各地にあるゲレンデで遊ぶのが一般的です。しっかりとした設備がありきちんと管理された施設で安全に楽しむことが出来ます。多くのツアーや講習会も開催され、初心者でも気軽に参加できるのがメリットです。それに飽き足らなくなってきた上級者は自然の雪山を滑走するバックカントリースノーボーディングに挑戦してみても良いでしょう。 |
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ゲレンデならリフトで上まで運んでくれるのでリフトの乗り降りのこつを覚えることが必要です。バックカントリースノーボーディングに挑戦するなら雪山登りから学ぶ必要があります。必然的に必要な道具や気構えは違ってきますが、どちらにしろ登ってすべることは同じです。スノーボードの基本は登る・滑る・飛ぶことと転ぶ・止まることです。これらの技術を少しづつ身につけていけば面白みはどんどん広がっていきます。 |
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スノーボードを楽しむスノーボーダーへの第一歩はボードの装着。まずは片足装着で滑ってみることから始まります。スキー経験者には少し物足りないかも知れませんが、初めてならこれだけでも雪の上を滑る楽しさの一端は理解できるはず。高いところから見下ろした雪の斜面は予想以上に急に見えるかもしれません。期待と不安が入り混じって転んでしまう、怪我をしてしまうんじゃないかなんて思ってしまうもの。でも最初から上手に滑れる人はいません。どんな有名なオリンピック選手やプロのスノーボーダーも初めの一歩は同じだったはず。目立つ大技を覚える前にまずは安全な転び方や止まり方、いつでも停止できる技術を覚えることでゲガ無く安全に遊ぶことができるようになります。そのためにもきちんとしたトレーナーにきちんと習うことは重要です。また講習会などに参加して知識を蓄えることも重要です。経験と知識、そしてトレーニングでより安全により楽しく遊ぶことが出来るようになり、それが上達への近道にもなります。バックカントリースノーボーディングでは信頼できるガイドに同行してもらうのが安全でもあり上達の近道でしょう。どちらにしてもあまり堅くならず、リラックスしてとにかくまっすぐ板に乗ることを心がければ上達はすぐそこです。 |
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スノーボードギア一式といえば板・ビンディング・ブーツ・リーシュコード・ウェア・グローブ・帽子・ゴーグルです。これだけあればゲレンデでは万全です。またこのほとんどが現地でレンタル可能ですから気軽に遊ぶことができます。初めはスノーボードギア一式をレンタルで済ましてしまうのも良いかもしれません。
バックカントリースノーボーディングに挑戦するならこのほかに遭難に備えてビーコン(発信機)や遭難者を探すゾンデ棒、スコップなどは必携です。必要に応じて自分にあったものを買い揃えていけば大丈夫です。板はターン性能や高速性能を重視したゲレンデクルージングモデル・フリーカービングモデル・デモンストレーションモデル・レーシングモデルといった「アルペン系モデル」とハーフパイプモデル・パウダーモデル・グランドトリックモデル・オールラウンドモデルといった「フリースタイル系モデル」に大別されますから、自分のやりたい滑りに適した目的に合った選択をすることが重要です。またブーツ選びも自分の足にしっかりフィットする保温性・耐久性に優れた軽くて履きやすいブーツを選ぶようにしましょう。
さまざまな色や形でセンスが問われるウェアですが機能面も重視して選ぶことも必要です。グローブは保温性や機能性を重視し、防水性に優れた丈夫なものを選びましょう。帽子は寒さを防ぐのはもちろんですが、接触や店頭時に怪我をしないためにも必需品です。しっかり着用してスノーボードを楽しむようにしましょう。最後にゴーグルですが、雪山の紫外線は強力です。しっかりと目を保護するためにも転倒しても割れにくく、紫外線カット率の高いものを選びましょう。風の巻き込みによる目の乾燥を防ぐゴーグルもあります。装備一つ一つにある意味をしっかり考えて無理なくスノーボードの面白さを満喫していきましょう。 |
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2005年10月取材 |