ワカサギ釣りに行ってきたと言うと、大概の人から「ああ、あの氷に穴を開けて釣るやつね」と言われる。ワカサギ釣り=穴釣りというのがイメージとして強いようだが、実際はそうでもない。ワカサギ釣りのシーズンは9月から翌年1月にかけて。寒い時期がメインシーズンとなるため穴釣りのイメージが強いのだろうが、氷の張らない秋口ではボートや筏から釣るのが一般的だ。もっとも最近の地球温暖化の影響で湖に氷が張りにくくなったという深刻な事実もあるのだが、やたら寒い氷上よりはポカポカ陽気の中ボートで釣る方が女性や子供も楽しめて良いだろう。 |
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今回訪れた諏訪湖は釣り用のボートを始め、入漁券(魚を釣るための許可証)、エサ、仕掛け付き貸し竿まで全て揃っているので、寒くない格好をしていれば何も必要ないと言ってもいい。ただ、逆に持っていきたいのは釣り具ではなく調理器具だ。諏訪湖は放流量も多く、朝から釣ればまず食べられる量が確保できるので、釣れなくなってくる午後早々に引き上げて天ぷらにするのをお勧めする。というか、是非ともその場で天ぷらにして食べてみて欲しい。今回は天ぷらと唐揚げにしていただいたが、揚げたてのワカサギの味は格別で、スーパーで売っているそれとは桁違いにうまい。まず苦みや臭みが全くなく、サクサクとした食感の後、口の中でとろけていく。こんなワカサギが食べられるのも自分で釣ったおかげだなどと思いながらあっという間に平らげてしまった。 |
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釣りが好きな人にとっては少々物足りない感じがするワカサギ釣りだが、誰でも楽しめる気軽さと、釣りたてを食べられることを考えれば存分に楽しめる。諏訪湖のような温泉地であれば、温泉で疲れを癒してから帰るというのもオツな話である。 |
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ワカサギ釣りで有名な長野県諏訪湖。車で中央高速自動車道「諏訪IC」を降りてから諏訪湖方面へ約10分。湖畔の周りには、いくつものワカサギ釣りの貸出しボートの看板が出ています。
ワカサギ釣りは、子供から大人までどなたでも楽しめる遊びです。手ぶらで行ってもボート、釣具など全て貸し出されているので、とても手軽に行くことができます。
これから湖の水温が下がるとワカサギの食いも活発になるので、友達や家族とかで出かけてみてはいかがでしょうか。 |
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竿は、先のやわらかい延べ竿(ヘラ竿など)やワカサギ用のリール竿で釣ります。 仕掛けは、市販のワカサギ釣りの仕掛けです。(針が5本から8本ぐらいついています)エサは、紅サシを使用。
全ての針にエサを付けたら仕掛けを下ろして重りが底につかない程度のところで竿をゆっくり上下に動かします。竿をボートに立てかけて波でボートが揺れるのを利用するのもいいでしょう。
竿先が小刻みに動いたり、手元にブルッブルッと当りの感触が伝わってきたら竿をゆっくり上げます。
ワカサギは、日中は群れで回遊しているので釣れだしたらどんどん釣りまくりましょう。
針に掛かったワカサギは、口がやわらかいので少し引っ張れば針から外れます。
この作業の繰返しですが釣れだすととても忙しくなります。 |
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■ボート内でみだりに立たないこと。
■釣具、ゴミ等を湖中に絶対に捨てないこと。
■ボート内では救命胴衣を必ず着用すること。
■これからの時期は、寒いので防寒対策を十分に行ってください。 |
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2003年取材 |