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体験レポート
大空に浮かぶ気球。ふわりと大空に浮かび、ゆっくりと進んでいく姿はまさに空中散歩です。
「雲になりたい」って思ったこと、ありませんか?「雲のように風の吹くまま、大空にのんびりと浮かんでみたい」なんていう想いをかなえてくれる熱気球は「熱い空気は冷たい空気より軽い」という自然の原理を利用した乗り物。ときには動いているのか分からないほどゆったりと空を移動する熱気球には舵がなく、進行方向を決めるのは風任せというのもまるで雲のようです(高度を変えて風を選んで方向を決めます)。「雲になる」経験をしてみませんか!
高所恐怖症の方でも浮き上がって少しすると、さっきまでの怖さがウソのように眼下に広がる景色に見とれてしまいます。<飛ぶ>というよりは<浮く>という不思議な感覚がもう忘れられなくなります!
大空に浮かぶ熱気球はバーナーで気球に熱風を送り、空気の温度を調整しながら上昇や下降をする乗り物です。本格的に熱気球を操縦するためには、日本気球連盟が発行する熱気球操縦士技能証・熱気球指導操縦士技能証が必要ですが、全国各地で行なわれる熱気球のイベントや大会で大空にふわりと舞い上がるさまざまな熱気球を見るだけでもすがすがしい気分になることが出来ます。それでは物足りない、乗ってみたいという方には係留気球があります。地面にロープで固定された熱気球で20メートル前後の上昇になりますが、熱気球独自の“浮遊感”を味わうことが出来ます。

子供連れのファミリーが気軽に参加することが出来ますので試してみてはいかがでしょう。係留気球のイベントも季節に関係なく全国各地で開催されています。しかし、本当の熱気球の醍醐味を味わうなら実際に大空に舞い上がってみたい、J・ヴェルヌの冒険小説「80日間世界一周」のように大空を旅してみたいというのも当然です。風を感じながら360度の大パノラマをながめるのは壮観です。

全国各地にはパイロットつきで気球の旅を楽しめる場所もあります。自然が相手ですから天候次第ではフライト出来ないときもあります。かならず各主催者に問い合わせてからでかけるようにしてください。どこに飛んでいくか風任せの熱気球ですからその操縦には熱気球の経験と知識だけではなく自然への理解が必要です。自然の原理と自然の力をとりいれた「雲になれる」乗り物が熱気球なのです。ぜひ熱気球体験で自然の大きさを感じてください。
極める
もっと熱気球を知ろう!
熱気球は球皮と呼ばれる風船と浮力を得るために熱を生み出すバーナー、人が乗り込むためのバスケットから成り立っています。

熱気球の大部分をしめる球皮はビル7階分にもなる約20メートルほどの高さがあり、少ない表面積で最大の浮力を得るように設計されていて、表面にシワができたり裂けたりしないように作られています。またバーナーの熱に耐えられるよう、球皮の下部は燃えにくい素材が使われています。「熱い空気は冷たい空気より軽い」原理を利用するためにはバーナーは熱気球に欠かせないものです。家庭用レンジの1000倍以上の火力で、一回のフライトで一般家庭の一か月分のLPガスを燃焼させます。

上昇するときは燃焼時間を増加させ球皮内の空気を軽くし、下降するときは燃焼時間を減らして調整することで高さや進行方向を調整していきます。

人を乗せるバスケットが籐や柳などで出来ていることが多いのは着陸の衝撃をやわらげるためです。 熱気球は多くの競技大会も実施されています。「空中から砂袋を落として的にどれだけ近いか」「指定されたゴールを目指す」「パイロットが自分で決めたゴールを離陸前に宣言してゴールを目指す」など18種類もの競技があります。

さまざまな形の、カラフルな熱気球がたくさん集まり浮かび上がっていく姿は見ごたえがあります。見るだけではなく、講習を受けたりサークルに加入したりして、参加に向けて挑戦してみるのも楽しいと思いますよ。
2005年7月取材

関連情報
日本気球連盟
熱気球に乗って大空を散歩したい人、熱気球に興味のある方々、連盟会員への情報サイトです。

Honda Grand Prix Hot Air Balloon
大空を舞台に「夢」の実現を目指す世界中のバルーニスト(Balloonist)や、地域に根ざした熱気球イベントを応援するHondaの企業サイト。

エアロノーツ
世界最大の熱気球メーカー、カメロンの代理店。

エアロスター
プロパンガスとナイロン繊維を使った近代熱気球をはじめて製品化した会社。

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